「虫のいい話」深谷隆司

日本政府がホワイト国から韓国を除外する事を閣議決定した事で、文大統領、「事態を一層悪化させる無謀な決定、加害者である日本が、盗人たけだけしく大声を上げる状況は座視しない」と口を極めて日本を非難した。この国は気に入らないと他国の国旗を焼いたり、不買運動でロゴのある商品を踏み潰したりする。品がないことこの上ないが、大統領自身がこんなに下品なのだからやむを得ないということか。

 一体、日本の政治家の誰が大声を上げているというのか。ただ淡々と対応しているだけなのだ。

 ようやく多くの人が理解してきたが、「ホワイト国」とは、大量破壊兵器の拡散の恐れのない友好国に、3年間、輸出品について1回1回審査をやらなくてもいいという優遇措置である。日本は27カ国を対象にしていたがアジアで唯一韓国を加えていた。日本企業と密接なつながりのある台湾や東南アジア諸国はホワイト国では無い。

 ところが近年、韓国では軍事転用の恐れのある物資の管理体制に不備があることが明らかになってきた。生物・化学兵器を含む大量破壊兵器転用可能な物資をシリアやイランなどに不正輸出、韓国政府はこれらの企業に行政処分を行った。なんと今年3月までの処分対象は142件に上り、これは氷山の一角に過ぎないとも言われている。最初決めた3品の内、フッ化水素はアラブ首長国連邦に密輸されていた。これではホワイト国からはずされて当然なのである。

 今回の措置は許可の手続きを本来原則の「個別許可」にしただけで、禁輸措置や追加関税といった新たな輸入制限では全くないのだ。

 今まで日本政府の対韓外交は必要以上に遠慮ばかりしてきた。それをいいことに文政権は反日運動を続けてきた。もうこれ以上、韓国の日本に対する甘えは許されない。今度の決定は全く妥当なものなのである

 告げ口外交が得意な韓国は、早速アメリカに仲介を頼んだ。しかし、輸出管理をどう運用するかは主権国家として日本が決めるべきもので、アメリカの仲介を受ける話では無い。アメリカの高官は「文政権が日韓の信頼関係を破壊し、韓国国内で反日感情を煽ること」に懸念を表明している。

 国交の基盤である日韓請求権協定に反し、慰安婦問題でも日韓合意を一方的に破る。自衛隊機には火器管制レーダーを照射、天皇に対する不遜な発言・・・そんな反日行動を続けながら特別扱いは続けろとは虫のいい話だ。

 韓国はもはや友好国では無い。これを機会に日本は不退転の決意で臨まなければならないと私は思っている。

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